ショパン・バースデー・シリーズ vol.1 イベントレポート
ショパン・バースデー・シリーズ Vol.1
- 日時: 2008年3月22日(土)午後6時30分開演
- 場所: 国立楽器サロン・ド・ノアン
- 演奏者: ミハイル・カンディンスキー (ピアノ)
- 司会: 松原 聡 (サロン・ド・ノアン担当)
- 使用ピアノ: 1932年製プレイエル・グランドピアノ モデルG
3月22日、当サロン・ド・ノアンで久々のサロンコンサート「ショパン・バースデー・シリーズVol.1」を開催致しました。
今回は、店内のプレイエル・ピアノを使用してサロン音楽を楽しんでいただこうというこれまでの当店の主旨に加えて、
ショパンの誕生月である3月に"ショパン バースデーシリーズ"と題し、ショパンに因んだコンサートを新たに企画致しました。
記念すべき第1回目は、ロシア出身の世界的ピアニスト、ミハイル・カンディンスキーさんをお迎えして、
ショパンの傑作を中心に、カンディンスキーさんの母国ロシアのロマン派の作曲家、グリンカ、リャードフの
珠玉の作品の数々をお楽しみいただきました。
今回の演奏には、新入荷の
1932年製プレイエル・グランドピアノG型を使用致しました。
休憩時には、お客様へ恒例のグラスワインが振舞われ、皆さん歓談を楽しみました。
今回は、"ショパン・バースデー"の名にふさわしく、
ポーランドから輸入されたショパンの手の石膏(デスハンド)が披露され、会場が盛り上がりを見せました。
カンディンスキーさんの演奏は、終始一貫して繊細で歌心溢れるロマンティックな雰囲気が漂い、
1932年製プレイエルG型の持つ、華やかさと色彩、そして艶のある音色と相性もピッタリで、
聞く人をたちまち魅了してしまいます。
常に情感を湛えた華麗なショパン、ロシアの国民楽派の祖とされ、
ショパンを始めとする初期ロマン派の影響の色濃い可憐な小品で聞かせるグリンカ、
そして、リムスキー=コルサコフの弟子でプロコフィエフの先生であり、
自身もピアノの名手としてショパンを得意としており、その影響を強く受け、
繊細でロマンティックな小品を数多く残したリャードフ、そして再びショパンの晩年の傑作「バルカローレ」を
情感たっぷりに演奏して締めくくり、お客様に多大な感動を与えました。
アンコールは、カンディンスキーさんの強いリクエストもあり、
グリンカの「アリャビエフの歌曲"夜鳴きウグイス"の主題による変奏曲」が演奏され、
ロマンティックで憂いと哀愁に満ちたこの作品は、
カンディンスキーさんの演奏によって魅力が余す所なく引出され、コンサートを締めくくりました。
最後まで熱心に耳を傾けていただきましたご来場の皆様に感謝申し上げます。
国立楽器サロン・ド・ノアンでは、今後も知られざる素敵なサロン音楽の作品のご紹介も兼ね、
魅力的なサロン・コンサートを企画して参ります。是非、ご期待下さい!!
曲目:
- ショパン
- 華麗なる大円舞曲 変ホ長調 作品18
- グリンカ
- ノクターン「別れ」
- アンダルシアの踊り
- あるマズルカの想いで
- リャードフ
- エチュード 嬰ハ短調 作品40-1
- プレリュード 変二長調 作品57-1
- マズルカ へ短調 作品57-3
・・・休憩・・・
- ショパン
- ノクターン第2番 変ホ長調 作品9-2
- 2つのエチュード: 作品10-6 へ長調
- 作品25-5 ホ短調
- ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2
- プレリュード第21番 変ロ長調 作品28-21
- バルカローレ 嬰へ長調 作品60
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ミハイル・カンディンスキー プロフィール
1973年モスクワ生まれ。
グネーシン音楽学校在学中ロシアオーケストラとの共演に抜擢されデビュー。
モスクワ音楽院では名誉を得て卒業、その後全額給費生として渡英、英国王立音楽院大学院修了。
ウィンゲート賞受賞。更にロシア・グネーシン記念音楽院大学院にて研鑽を積む。
E.ヴィルサラーゼ、H.ミルン、W.トロップ他の各氏に師事。
特に全ピアノ作品レパートリーを持つラフマニノフ演奏は「ロシア音楽への重要な貢献」と
本国ロシアから高く評価され、モスクワラジオ放送録音の「ラフマニノフ24のプレリュード」は
今なおモスクワに放送されている。
音楽祭ではカーガン記念国際音楽祭(ドイツ)、メトネル記念音楽祭(ロシア)、セント・マリーズ音楽祭(イギリス)等に毎年客演。
2000年初来日、2001年より湘南地区に在住、サントリーホール、紀尾井ホール等にてリサイタル、
ウィーン・フィルの名手たちとの共演ほか、ラフマニノフ・シリーズ等活躍。
CDは現在4枚リリース、いずれも好評を博している。
その演奏は「高潔にして精神的、輝くばかりの妙技」(ロシア新聞)、
「若き日のホロヴィッツを思った――彼にも"何か"がある。」(吉田秀和氏2002朝日新聞)、
「やさしさと高貴な気品、詩的な瑞々しさ」(2005レコード芸術)等注目を集めている。
そして師の一人、モスクワ音楽院のエリソ・ヴィルサラーゼ教授は「稀に見る逸材、コンクール嫌いで通っている鬼才」と絶賛。
また、氏は前衛絵画の祖として知られる大画家ヴァシリー・カンディンスキーの子孫。
2006年より洗足学園音楽大学講師を務めている。
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お客様のご感想から
- 楽しかったです。今度はラフマニノフの協奏曲を日本で演奏して下さい。
- すごく綺麗な演奏を有難うございました。また聞きたいです。
- 美しい夢見るような音色でした。が、低音も、曲によってはとてもダイナミックで、
他の曲も弾いたら素晴しいのだろうと思いました。演奏も、とても品がある、丁寧な演奏で心温まりました。
グリンカ、アンコールの曲などは、ロシアの魂のようなものを感じました。
- プレイエル・ピアノとカンディンスキーさんがぴったりでした。
全体の素晴しい雰囲気の中で素晴しい空間が上品に広がりました。
- 会場がせまかったので、身近に聞けて良かったです。
- 大変素晴しかった。サロンコンサートの楽しさを味わいました。
- すばらしい演奏を地元で聞かせていただけて感謝します。
- ショパンの曲は新鮮な切り口で解釈されていて、面白かったです。
また、とてもクリアな音で、心が綺麗になりました。また機会があれば聞きに来たいと思います。
- ピアノの特徴や、サロンのための演奏をわかっていらっしゃるので、安心して身をゆだねられました。
演奏も、間の取り方など、自分の考えるものと非常に近いのもその一因でしょうか?
- 全ての曲に共通して、非常に穏やかな印象を受けました。
- プレイエルピアノの音色のやさしさと上品な雰囲気がとても快かった。繊細なピアノでした。
- ミハイル・カンディンスキーさんとプレイエル社のグランドピアノ、大変美しい音で、
聞き始めた時から、心の中にスーッと入って行きました。グリンカの曲は初めて聞きましたが、良い曲ですね。
本当に素晴しい夕でした。又、是非このようなピアノソロコンサートを聞きたいです。
- コンパクトなピアノでしたが、サイズを感じさせないダイナミックさがありました。
お問い合わせ
国立楽器 サロン・ド・ノアン
東京都国立市中1-14-3 ロペ国立ビル
TEL: 042-580-3210
FAX: 042-580-2188
営業時間:10:00〜19:00 火曜定休
投稿:March 31, 2008