国立楽器サロン・ド・ノアン



第3回プレイエル・ピアノを楽しむ夜会イベントレポート

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第3回 プレイエル・ピアノを楽しむ夜会 イベントレポート




「プレイエルを楽しむ夜会」は、店内のプレイエル・ピアノを使用してサロン音楽を 楽しんでいただこうという主旨で企画され、今年4月に続いて第3回目を迎えます。


今回は、「フルートとプレイエルのアンサンブル」と題しまして、 フルーティストの大保麗香さんと、ピアニストの永源美恵子をお迎えして、 清楚なフルートの響きとプレイエル・ピアノとのアンサンブルをお楽しみいただくという 趣旨のもとに開催いたしました。

今回も、イグナッツ・プレイエル生誕250周年を記念しまして、 プレイエルの作品と19世紀の魅力的なサロン音楽を中心の演奏で、 約2時間のコンサートをお楽しみいただきました。

司会のアットホームな進行により、会場が時に笑いに包まれる 和やかな雰囲気の中で、プレイエル・ピアノやイグナッツ・プレイエルについての お話に耳を傾けていただいた後、出演者三人による、それぞれの思い入れのある演奏が展開されました。

また、休憩時には恒例のお客様へグラスワインが振舞われ、 皆さん歓談を楽しんだり、すっかり和やかな空気に包まれました。

後半は、永源美恵子さんのソロで、得意の19世紀ロシアの知られざる佳曲を中心に 大変魅力ある作品を選曲され、それぞれ印象深く、華麗に演奏されました。 永源さんが学生時代から師事を受けておられたヴラディーミル竹之内先生は、 ロシア系の方でロシア音楽を得意にされていた事から、 永源さんもロシア音楽に強い思い入れがあり、今は亡きその恩師への 思慕の念が演奏にもにじみ出て、聞く人に感動を与えました。

フィナーレは、大保麗香さんと永源美恵子さんによるJ.S.バッハの "フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV.1034"の白熱した演奏で締めくくりました。

アンコールは、最初に松原聡のソロでプッチーニ初期のピアノ作品"小さいワルツ"を 1919年製No,3bisを使用して優雅に演奏し、最後に大保麗香さんのフルートと、 永源美恵子さんと松原聡との2台ピアノ(1903年製シノワズリー&1919年製No,3bis)による、 デュナンの"ベニスの謝肉祭"の白熱した演奏が繰り広げられて盛り上がり、 今回の夜会は華々しく幕を閉じました。

最後まで熱心に耳を傾けていただきましたご来場のお客様に感謝申し上げます。 国立楽器サロン・ド・ノアンでは、忘れ去られた素敵なサロン音楽の作品のご紹介も兼ね、 今後もこのようなサロン・コンサートを計画していく予定にしております。

ぜひ、ご期待下さい!!




過去に行われた「プレイエルを楽しむ夜会」レポートはこちら
第2回 プレイエルを楽しむ夜会イベントレポート
第1回 プレイエルを楽しむ夜会イベントレポート



プログラム
  • 大保 麗香(フルート) & 松原 聡(ピアノ)
    イグナッツ・プレイエル / フルートソナタ変ロ長調B.507(全4楽章)
    (1907年製 モデルNo,5"ロマンティカ"使用)


  • 松原 聡(ピアノソロ)
    フレデリック・ショパン/ ワルツ作品70-2ヘ短調
    (1903年製 モデルNo,3"シノワズリー"使用)

    バンジャマン・ゴダール/ 朝に(Au Matin)

  • 大保 麗香(フルート) & 松原 聡(ピアノ)
    フレデリック・ショパン/ ロッシーニの歌劇「シンデレラ」の主題による変奏曲
    (1919年製 モデルNo,3bis使用)


    == 休憩 ==

  • 永源 美恵子(ピアノソロ)
    フランツ・リスト/ 即興円舞曲(ValseーImpromptu)
    (1907年製 モデルNo,5"ロマンティカ"使用)

    アレクサンドル・グラズノフ/ 「3つのエチュード」より "夜" ホ長調 作品31-3
    (1919年製 モデルNo,3bis使用)

    アナトリー・リャードフ/ プレリュード 作品31-2 変ロ長調
                  プレリュード 作品36-3 ト長調
                  プレリュード 作品57-1 変ニ長調
    (1903年製 モデルNo,3"シノワズリー"使用)

    アレクサンドル・ボロディン/ 「小さな組曲」より第6番 "セレナード" (Petite Serenade)
    (1919年製 モデルNo,3bis使用)


  • 大保 麗香(フルート) & 永源 美恵子(ピアノ)
    J.S.バッハ/ フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV.1034(全4楽章)
    (1903年製 モデルNo,3"シノワズリー"使用)





夜会についてのお客様のご感想
  • フルートとの競演、とても楽しかったです。 選曲も今まであまり聴いた事のない曲がほとんどでしたが、いい曲ばかりで、おもむきがありました。 演奏者が違うと個性があって面白かったです。 最後に演奏されたプッチーニの曲は、他の曲と全然違い、優しく、楽しい感じやしっとりした感じがとても良かったです。 このような企画をぜひまたやって下さい。

  • ピアノによって全部音が違って面白かったです。音がきれいで、とてもいやされました。

  • 音が大変美しかったです。近くで聞けてよかったです。 たくさん説明していただいて理解が深まりました。どうもありがとうございました。

  • フルートの曲がこんなに素敵だと思ったのは初めてです。 プレイエルの音色とのハーモニーもとても良く、とてもなごませて頂きました。ありがとうございます。 ロシアの曲は、先生を想う気持ちが伝わってきました。 シノワズリーのグランドピアノの音色のすばらしさを一番感じた曲でした。 ラストの曲はフルートとプレイエルのマッチングがすてきで、ヨーロッパのサロンにいる気分でした。 "朝に"を1919年製No,3bisのグランドピアノで弾かれた時、私もこんな風に弾けたら…と。 その後、このグランドピアノは、演奏者や演奏曲によって音色やイメージの違うピアノであることに驚きました。 秋にすてきなコンサートをありがとうございました。

  • 今夜の夜会は一番面白かったです。 あのプレイエル1919年製No,3bisのグランドピアノが良く鳴っていました。 それとアップライトも良く鳴っていましたし、これぞプレイエルを満喫できました。 次回も是非お伺いしたいです。


プロフィール
大保 麗香

大保 麗香 (おおぼ れいか) フルート

宮崎県出身。1986年・87年、宮崎県独唱・独奏コンクールにて連続入賞。 国立音楽大学在学中の1992年、全日本演奏家協会オーディションに合格。 1993年、国立音楽大学卒業。1994年、東京の森オーディションに合格。 同新人推薦コンサートに出演。同年12月、国際芸術連盟オーディションに合格。 翌年、新人推薦コンサートに出演。1995年8月、イタリア・レスピーギ音楽院サマーセミナーに参加。 アンドラーシュ・アドリアン氏に師事し、ディプロマ取得。1996年、ロータリー財団奨学生に選ばれ、同年、渡独。 1997年国立ミュンヘン、リヒャルト・シュトラウス音楽院に入学し、1998年卒業。 帰国後は2000年12月までムジカ・クオーレフルートアンサンブルに所属、コンサートマネージャーも務めた。 又、元道俊哉氏のCD、NHK“花の百名山”より「The Flowers」や“野鳥百景”より「The Birds」などにも参加演奏している。 これまでに宮本明恭氏、西田直孝氏、桐原直子氏、マリアンネ・ヘンケル氏、 エリザベト・ヴァインツィール氏の各氏に師事。国立音楽センター講師。

永源 美恵子

永源 美恵子(えいげん みえこ) ピアノ

東京都出身。国立音楽大学附属高等学校を経て、国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻課程を 首席にて卒業。武岡賞受賞。在学中に第58回ソロ・室内楽定期演奏会に出演。 他、読売新人演奏会等に出演。 1992年、第2回ABC新人オーディションに入選し、 大阪ザ・シンフォニーホールで演奏を行なう。 2004年、スタインウェイ本社 ショールームにてリサイタルを開催。故ヴラディーミル竹之内氏にピアノを師事。 現在は、主に国立音楽センター、及び受験コースにおいてピアノ講師として後進の 指導に当たる傍ら、各地でソロやアンサンブル等、活発な演奏活動を行なっている。

松原 聡

松原 聡 (まつばら さとし) ピアノ、構成

1977年、神奈川県出身。3歳よりピアノを学ぶ。 9歳より桐朋学園子供のための音楽教室でピアノとソルフェージュを故、新井精氏、並びに周参見夏子氏に師事。 同年より更に和声・ソルフェージュを作曲家松井和彦氏に師事。 13歳でウィーン市立音楽院ピアノ科入学試験に最年少で合格。 16歳の時、初のリサイタルを開催。 18歳の時、全イタリア国立音楽院認定の演奏ディプロマを取得。 21歳よりピアニストの酒井忠政氏に師事した後、プラハ音楽院へ留学し、ピアノをヤン・ノヴォトニー教授に師事。 同音楽院を修了の後に帰国。2003年10月に神奈川県民ホールで開催された 1927年製フランスのエラールピアノを使用したコンサートに出演してデビューを果たし、好評を博す。 幼少期より19世紀から20世紀前半にかけて製造された欧米のヴィンテージピアノに傾倒して、 とりわけプレイエルを中心とした往年のフランス製ピアノに強い愛着を持つ一方で、 これらヴィンテージピアノでの演奏の普及を目指す傍ら、同時代の往年の巨匠によるピアノ録音を中心とした古い音源の収集、 研究にも取り組んでいる。現在、国立楽器サロン・ド・ノアンの担当者として、 プレイエルの普及や史料編纂、HPでの執筆・紹介を行う傍ら、ディレクター、演奏家として各種プロジェクトに参加。






投稿:November 19, 2007





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