和泉清孝ベルギー便り

 
 
 
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11月16日 オランダでのピアノデュオ演奏会

 皆様、いかがお過ごしでしょうか?こちらベルギーではいよいよ本格的な冬が始まろうとしています。昨日は初雪が降りました。基本的にベルギーは雪が少ない国で、アントワープでは年に1,2回降るだけです。例年は1月か2月に初雪なので、今年は早い初雪だと言えます。今年の冬が余り寒くならない事を祈るばかりです。

 さて、オランダでの演奏会の話です。場所はユートレヒトからさらに30分程行った所の街、アウデワーテルでした。オランダでの演奏会は約2年ぶりになるのですが、オランダの街並みはベルギーのそれとはまた違った趣きがあるように感じます。1つ1つの建物はとても小さく、それらが連なって1つの通りを形成しているのです。
会場はそのアウデワーテルの街の中心にある市庁舎で、外から見ると余りにも可愛らしい建物なので、市庁舎には見えませんでした。中は旧式のとても豪華な造りで、ふとアントワープにあるルーベンスの家を思い出しました。とても似ていたのです。

演奏会ではモーツァルト、メンデルスゾーン、フォーレなどを演奏し、最後にはスタンディング・オーベーションを頂きました。これは日曜日の昼間の演奏会だったので、休憩中には皆にワインが振舞われたようです。もちろん僕等演奏者はそれには加わらずに控え室で休んでいましたが。休憩が始まり、聴衆達は皆、地下にある喫茶室へと向かいました。そして、その休憩が余りにも長く、30分経っても誰も上に上がってこないので、皆帰ってしまったのかと心配になった程です。もちろん誰も帰った人はなく、皆ワインを飲みながら歓談を楽しんでいたのです。ヨーロッパならではの光景ですね。皆とても気さくな人で、演奏中もとても楽しそうに聴いていました。演奏会の後は、新聞記者が来て、インタビューと記念撮影。近日中には新聞に載るそうです。もちろん大きな新聞社ではなく地方紙ですが。。。。。

 よく考えてみれば、演奏会の後に新聞記者からインタビューを受けるのは初めての経験です。質問内容は、好きな作曲家、練習方法、またピアノデュオにおける演奏の難しさなどで、僕の言う言葉を一言一言全て手帳に書き込んでいました。今後の演奏予定を聞かれたので、12月に東京の国立で演奏すると言ったら、驚いた様子でそれも書いていました。ヨーロッパから見ると日本はとても遠い国に見えるのでしょうね。実際にも遠いのですが、僕にとっては自分の国なので、余り遠くには感じないのかもしれません。インタビューでは失言は許されないので、言葉を選んで話さなければなりませんでしたが、悪い気分ではありませんでした。新聞記事を読むのが楽しみです。


2008年11月26日 (水)  和泉清孝