The pianist, Kiyotaka IZUMI

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9月26-28日 合唱旅行

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 皆様、ご無沙汰しております。夏休みも終わり、新しい年度がスタートしました。ベルギーでは、6月に学期が終わり9月から新しい学年が始まります。今年は以前から勤めているボルゲルハウト音楽アカデミーに加えて、ヴィレブルック音楽アカデミーのピアノ講師も引き受けました。昨年以上に忙しい日々が始まっています。また、オランダやドイツ、ロシアなどでの演奏会も予定されているので、非常に楽しみな1年になりそうです。

  さて、毎年恒例の合唱旅行です。今年も、昨年に引き続き海岸沿いのリゾート地へ赴きました(丁度1年前の日記を参照)。今回はブランケンブルゲという街で、前回訪れたニューポールトからはぞれ程遠くはありません。ベルギーは一箇所しか海に面しておらず、その海岸線は約60キロメートルしかないそうです。周りが全て海である日本とは違うので、全ての国民がその60キロの地域に集中する事になります。その結果として、海岸沿いはリゾート用の高層マンションで埋め尽くされています。これは典型的なベルギーの光景だそうです。

  金曜日の夜遅くに到着し(仕事が終わってから出発したので)、土曜日は散歩やお遊びで楽しみ、日曜日にミサで演奏しその午後に帰宅しました。今回は今まで以上に印象深く、楽しい旅行となりました。土曜日はとても良い天気で、まず午前中に隣町のデ・ハーンを散策。そしてその午後に砂浜で合唱団運動会(?)が催されました。僕にとっては中学校以来の運動会でした。これからその模様をお伝えします。

 

 まずは抽選で組み分けをして(6人で1チーム)、運動会スタートです。第一種目は「綱引き」でした。僕のチームは残念ながら初戦で敗退でした。正直に言って体格の良いヨーロッパ人に僕の力で敵うわけが無いので、僕がいるチームは不運だったと言えます。。。。。ここでまず1つ目のおもしろい出来事がありました。あるチームに人数が5人しかいなく、6対5だと当然不公平になってしまいます。そこでどうしたと思いますか? リーダーが、たまたまそこを散歩していた見ず知らずのおじさんに応援要請。60歳前後に見えたそのおじさんは気さくに承諾し、皆と共に必死に綱を引いていました。オランダから訪れた観光客だったそうです。これはユーモアたっぷりのヨーロッパならではの出来事だといえますね。その後おじさんは散歩を再開し、浜辺の彼方へと消えていきました。ところが、今度は別のチームでもまた同じ問題が。今度は近くで遊んでいた子供達に応援要請。8歳位の子供だったので3人引っ張ってきて綱引きに参加してもらいました。

  第2種目は「砂のお城建築」です。規定時間20分以内に建て終えなければなりません。大の大人達が必死に砂を掘って城を作っている姿は、外から見たらきっと奇妙に写った事でしょう。。。。。皆が無事に砂城を建て終わった時、1つの疑問が生まれました。どうやって1位を決めるのか?ここでまたユニークな発想が。審査員は何と、丁度近くでお城を作っていた6歳の女の子。興味津々の様子で各組が作ったお城を見てまわっています。僕等も興味深くその様子を眺めていました。その子が1位に選んだのは僕のチームのお城でした! 勝ったから言える事かもしれませんが、僕等のチームにはとても整った建築システムが存在していました。それぞれが決まった役割を担うのです。僕は専ら砂堀りに集中し、十分な量の砂を準備します。別の1人はそれを運ぶ係り。1人の女性はデコレーションの貝殻集め。残りの3人がお城作り。ある程度の砂を掘り終えた僕も、最後の仕上げを手伝いました。廊下の長さを整え、歪みを修正しました。他のチームを見ると、皆ががむしゃらに動き回っていました。つまり無駄な動きが多かったわけです。

  第3種目は「ボトルを海水で満たす競争」。それぞれのスタート地点にその結果、形の整った優雅なお城となりました。他のチームを見ると、皆ががむし空のペットボトルが半分埋められています。競技内容は紙コップを持って海まで走り、その海水をコップにすくい、スタート地点に戻りそのペットボトルに移します。最初にボトルを満たしたチームが勝つというものです。1杯のコップではボトルを満たすことは出来ないので、数人でリレーする事になります。ゆっくりバランスをとりながら歩き、確実に満杯のコップを持ち帰れば3人で十分だ、と作戦を立てていた時、司会者の一声が。「ところで、この紙コップにはあらかじめ穴が開けられています。」皆の大悲鳴。つまりゆっくり歩いたのでは、戻りつく前に水は全て漏れ出てしまうという事です。結局みんな死に物狂いで走る羽目に。普段走る事など無い、体格の良い(太めの)指揮者も物凄い形相で走っていました。これも外から見たら、かなり奇妙な光景だった事でしょう。。。。結果は僕等のチームが大勝利です。僕は走る事は得意なほうだったので(この合唱団の中では最年少)、2戦目に引き続きチームに貢献できたようです。3種目中、2種目を制した僕等が総合優勝でした!


 

 ただ遊んできただけではありません。もちろんしっかり仕事もしてきました。翌朝に街の中心にある教会でミサの演奏。また、ミサの前に1週間後に控える演奏会のリハーサルも行いました。  ミサの後、教会の前で記念撮影。この人達がせっせと砂のお城を作ったり、必死に砂浜を走り回る姿を想像できますか?? 僕もその中の1人だったのですが。。。。。

 
2008年10月06日 和泉清孝
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