The pianist, Kiyotaka IZUMI

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イタリアへの演奏旅行

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 初めてのイタリアでの演奏会です。場所はボローニャで、今年は僕が加入している国際音楽教育学会の国際会議と音楽祭がこの街で行われたのです。僕等以外にも世界各国からたくさんの音楽家達が演奏しに来て、様々な演奏会が5日間にわたり行われました。僕は当初、毎日聴きに行く予定だったのですが、最初の2日間は熱で寝込んでしまい、4日目だけ聴きに行く事ができました(3日目は自分の演奏会だったので)。この中で特に印象に残ったのが、フィンランドとロシアの民族音楽グループでした。このフィンランド代表のグループは音楽一家で、このメンバー17人が1つの家族により構成されています。お祖父さんから孫まで3世代にわたり、しかも皆が素晴らしい才能を持っています。歌、ヴァイオリン、アコーデオン、トランペットや踊りなど、皆がそれぞれの役割をしっかりと果たし、非常に高いレベルの演奏でした。フィンランドの音楽を聴くのは初めてでしたが、透明感溢れる北欧の音楽を聴く事ができ、とても幸せです。またロシアのグループも非常に高い歌唱技術と綺麗な民族衣装で目を引き、これもまた夢のようなひと時を過ごす事ができました。

  さて、次は僕等ピアノ・デュオの演奏会ですが、今回は得意のメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」とストラヴィンスキーの「ぺトルーシュカ」を演奏し、大喝采を頂きました。「ブラヴィッシモ!」という叫び声がたくさん聞こえ、これは「ブラヴォー」の最上形だそうです。実はアンコール曲を用意するのをすっかり忘れていて、「ぺトルーシュカ」の中から「ロシアの踊り」を繰り返し弾きました。演奏会の後、聴衆の人達が楽屋へ来て下さり、またお褒めのお言葉を頂きました。1人はアメリカ人のピアノ教師、別の人達はオーストラリア人のピアノ教師の団体で、共に国際会議に参加しに来たのだそうです。初めて会う人達でしたが、とても楽しくお話ししました。世界中の人々を結び付ける事ができる「音楽」とは、素晴らしいものですね。

 

 音楽祭が終わり、帰るまでに2日程時間があったので、それを利用してボローニャからはそれ程遠くないフィレンツェとヴェネツィアを訪れました。フィレンツェは芸術の街、ヴェネツィアは水の都です。フィレンツェには8年程前に親友と来た事があり、その時は街を歩き、美術館を見て廻りました。今回も美術館に行きたかったのですが、ちょっとしたアクシデントがあり街を歩くだけとなってしまいました。ボローニャからフィレンツェ行きの電車に乗ったと思っていたら、海沿いの全く知らない街へ着いてしまい(リミニ)、そこからボローニャへ戻り、再びフィレンツェ行きの電車に乗りなおしたので、着いた時には既に夕方の4時になっていました。滞在ホテルはボローニャだったので、8時には帰りの電車に乗らなければならなかったのです。それでもフィレンツェはとても美しい街でした。


   


ヴェネツィアは今まで1度も行った事がなく、今回行くのをとても楽しみにしていました。電車の駅から出たとたんに運河が目の前にひらけ、非常に強い印象を受けました。ここは本当に素晴らしく、綺麗な街です。ぼくが今までに訪れた街の中でも最高峰に位置するでしょう。これは写真を見て頂ければ分かると思いますが、どこを歩いても運河と橋で、まるで映画の中の世界(現実離れした)のようです。この街にはまた必ず行きたいと思います。
  イタリアには美しく見所のある街がたくさんあります。しかし、1つ気をつけなければならない事もあります。それは、レストランやホテル、お店などで不当なお金を取られないようにする事です。以前、スペインでその様な目に遭った事がありましたが、今回イタリアでもあやうく騙される所でした。観光地では、相手が観光客だとわかると色々な方法でお金を取ろうとします。全てを細かく書くと苦情日記になってしまうので今回は遠慮しておきますが、レストランの会計等はしっかりと目を通すようにしましょう。上乗せした額を平気で載せてきますから。1度文句を言って2回目に正しい値段を載せてくればまだ良い方で、大抵は2回目の会計も間違っています。一番良いのは自分であらかじめ計算しておく事です。僕の場合でも、苦情を言った後の2回目の会計でも更に上乗せしてあり(この神経が理解できませんが)、自分で計算した紙を見せたら謝るどころか、開き直って「わかったよ。それでいいよ。バイバイ」ですから。。。。呆れて言葉を失いました。ホテルでも同じ事がありました。最後には文句を言うのにも疲れてきましたが。。。。
  いずれにしても、素晴らしい街を見る事ができ、また様々な経験もし、とても有意義な旅行となりました。

 
2008年08月06日 和泉清孝
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