今回は普通のリサイタルとは少し違った趣向で、演奏と朗読を組み合わせた個性的な演奏会となりました。この演奏会のテーマが「愛と叙情」という事で、北欧ノルウェーの作曲家グリーグのピアノ音楽「叙情小曲集」とスウェーデンの作家ストリンドベリの小説「人形の家」を交互に演奏、朗読し、1つの世界を造り上げました。
「人形の家」というとイプセンの戯曲が有名ですが、今回朗読されたストリンドベリの「人形の家」はイプセンの「人形の家」に対抗して書かれたものだそうです。ですから内容も全く正反対で、イプセンのものが女性解放を打ち立てているに対し、ストリンドベリのものでは男性が正当化され描かれています。この2つの「人形の家」を読み比べるのもおもしろいかもしれません。
さて、今回この朗読を担当して下さったのは、政治評論家で政治のラジオ番組を持つ、地元では大変著名な方でした。「政治評論家」というイメージとは全く異なる甘い声の持ち主で、即座に皆彼の朗読に惹きこまれます。普段はラジオ局で主に仕事をなさっているので、今回のようなライブの演奏会に出演するのは初めてだそうで、「あなたのような素晴らしいピアニストと共演できて光栄」などと言って頂きましたが、これはもちろん僕の台詞でもあり、このような有名な方と共演させて頂きとても光栄でした。毎日ラジオでお話なさっているので、もちろん話し方が非常に上手く、また絶妙な間の取り方や場面に応じての声色の変え方など、ピアノ演奏にも通ずるものがあり、僕にとっても良い勉強になったと思います。
会場は古い要塞を演奏会用に改造した所で、音響がとても良くグリーグの音楽には完璧な響きが得られました。1つだけ難点だったのは、半分野外であるために風が通り抜け、日は全く当たらないので非常に寒かった事です。その結果、昼間のリハーサル中にすでに風邪をひき(実はその前日からひきかけていたのですが)、38度の熱で夜の演奏会に望む事に。今年はこのようなケースが何度もあり(以前の日記参照)、すでに慣れていたので落ち着いて演奏する事が出来ましたが、演奏の合間の朗読中には(舞台で人前だったのですが)熱いお茶を飲み身体を温め続けました。流れを止めないように僕も朗読者も最初から最後まで舞台に出っぱなしだったのです。演奏会の後は思った通り熱が39度まで上がり、その後1週間寝込む羽目に。これもまた毎度の事で、またかという感じでしたが、演奏会の度に病気になる「変な癖」はつけないように、来年は健康管理を第一にやって行こうと思います。
尚、会場は大盛況で250人満員御礼でした。全てが終わった時にはスタンディング・オーベーションや口笛を頂き、皆さん非常に喜んでいたようです。ピアノ音楽と物語の組み合わせにより、1時間半があっという間に過ぎたそうで、皆口々に同じ事を言っていました。 話は変わりますが、この度アントワープ王立音楽院大学院課程コンサート・ソリスト・コース、ピアノ科を首席、及び「最優秀」で卒業する事が出来ました。今後も益々精進して参りますので、応援をよろしくお願い致します。
さて、今回この朗読を担当して下さったのは、政治評論家で政治のラジオ番組を持つ、地元では大変著名な方でした。「政治評論家」というイメージとは全く異なる甘い声の持ち主で、即座に皆彼の朗読に惹きこまれます。普段はラジオ局で主に仕事をなさっているので、今回のようなライブの演奏会に出演するのは初めてだそうで、「あなたのような素晴らしいピアニストと共演できて光栄」などと言って頂きましたが、これはもちろん僕の台詞でもあり、このような有名な方と共演させて頂きとても光栄でした。毎日ラジオでお話なさっているので、もちろん話し方が非常に上手く、また絶妙な間の取り方や場面に応じての声色の変え方など、ピアノ演奏にも通ずるものがあり、僕にとっても良い勉強になったと思います。
会場は古い要塞を演奏会用に改造した所で、音響がとても良くグリーグの音楽には完璧な響きが得られました。1つだけ難点だったのは、半分野外であるために風が通り抜け、日は全く当たらないので非常に寒かった事です。その結果、昼間のリハーサル中にすでに風邪をひき(実はその前日からひきかけていたのですが)、38度の熱で夜の演奏会に望む事に。今年はこのようなケースが何度もあり(以前の日記参照)、すでに慣れていたので落ち着いて演奏する事が出来ましたが、演奏の合間の朗読中には(舞台で人前だったのですが)熱いお茶を飲み身体を温め続けました。流れを止めないように僕も朗読者も最初から最後まで舞台に出っぱなしだったのです。演奏会の後は思った通り熱が39度まで上がり、その後1週間寝込む羽目に。これもまた毎度の事で、またかという感じでしたが、演奏会の度に病気になる「変な癖」はつけないように、来年は健康管理を第一にやって行こうと思います。
尚、会場は大盛況で250人満員御礼でした。全てが終わった時にはスタンディング・オーベーションや口笛を頂き、皆さん非常に喜んでいたようです。ピアノ音楽と物語の組み合わせにより、1時間半があっという間に過ぎたそうで、皆口々に同じ事を言っていました。 話は変わりますが、この度アントワープ王立音楽院大学院課程コンサート・ソリスト・コース、ピアノ科を首席、及び「最優秀」で卒業する事が出来ました。今後も益々精進して参りますので、応援をよろしくお願い致します。


