The pianist, Kiyotaka IZUMI

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2月の演奏会

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2月10日 アントワープにてピアノ・リサイタル
 アントワープの街の中心にある、「ルーベンスの家」のちょうど裏側にあるホールでの演奏会でした。ここで弾くのは2回目で、前回にも増して多くのお客さんに来て頂きました。 全く予想していなかったのですが、200人以上を収容するこのホールが超満員になり、チケットが全部売り切れました。 その反面、演奏会の模様をビデオ撮影してくれる予定だった僕の生徒が、チケット売り切れの為に入場できなかったというハプニングが起こり、「世の中よい事ばかりではない」ことを実感しました。。。 他にも何人か僕の知人が入場できませんでした。
  演奏会はまずまずの出来で、僕の得意とするロマン派中心のプログラムで(シューベルト、ショパン、デュルレ)、聴衆の皆さんにはご満足頂いたようです。 それと、偶然ですがこの日は僕の誕生日でもありました。誕生日の演奏会は生まれて初めてでした。次回をまた楽しみにしています。  ところで、演奏会に当たって僕が一番楽しみにしている瞬間というのは、演奏曲目を決める時と、演奏会が終わった瞬間です。つまり、最初と最後のプロセスという事になります。 曲を選ぶ時には色々なアイデアが浮かび、未知の曲を掘り起こしながらその中から自分が弾きたい曲を選んでいき、最後に自然な順番に並べていきます。 それは音楽を無条件に楽しむ瞬間です。そしてそれからは「苦」の時期に入ります。 すべての仕事がそうであるように、1つ1つの作品を創り上げるには相当な努力と時間が必要とされます。 しかもそれらは(特に音楽家において)毎日続けなければならないのです。しかしこれを超越した時にまた喜びが得られるのです。演奏会で全ての曲を弾き終わった瞬間、聴衆の反応を身体中で感じます。拍手や聴衆の表情によってです。その時に自分がやってきた事の本当の意味を再確認する事が出来るのです。 素晴らしい瞬間です!

 アントワープにてピアノ・リサイタル アントワープにてピアノ・リサイタル  


2月18日 トルンハウト・ミュージック・アカデミーのピアノ講師による演奏会
  これは、このアカデミーが2年毎に開く演奏会で、ここで教える講師達が演奏します。 今回はピアノの演奏会でしたが、毎回違う楽器の演奏会を開いているそうです。 今回のテーマは「ピアノによるアンサンブル」という事で、ソロではなく、皆2人以上が一緒に演奏しました。僕は先輩にあたるヴァン・カステレン氏との2台ピアノ演奏をしました。(2台のピアノが横に並べられてあったので、彼の姿は僕の後ろに隠れてしまっています) 曲はロシアの作曲家ラフマニノフの「2台ピアノの為の組曲第1番」で、感傷的で非常に美しい音楽でした。

 トルンハウト・ミュージック・アカデミーのピアノ講師による演奏会        


2月19日 アントワープにて「バルトーク・ハプニング」
  これは、「バルトーク・フェスティバル」という意味で、その日1日中バルトークの曲が演奏されていました。バルトークはハンガリーの現代作曲家で、現代の作風にハンガリーの民族音楽を取り入れた人です。今回僕が弾いたのは「ルーマニア舞曲」で、とても躍動的な音楽で僕の気に入りました。(これはハンガリーではなくルーマニアの民族舞曲でしたが) 今までバルトークの曲をほとんど弾いたことが無かったので、今回大きな発見でした。 今後少しずつですが、バルトークの音楽も勉強していくつもりです。

 アントワープにて「バルトーク・ハプニング」
2006年03月01日 和泉清孝
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